・自然薯について

　自然薯はヤマノイモ科に属し「ジャポニカ」という学名を持つ日本原産のつる性の植物で、自然に生えるところから自然生（ジネンジョウ）とも呼ばれてます。

　ヤマノイモ科の植物には他に長芋（ナガイモ）、銀杏芋（イチョウイモ）、大和芋（ヤマトイモ）、仏掌芋（ツクネイモ）などがありますが、染色体の数の違いによって、自然薯とその他の栽培種に分類されてます。

　自然薯は他の畑作用に渡来した山芋類とは違い、山野に自生し、肉質が緻密で粘り・風味が強い種類です。

・自然薯の効能について

●冷え症、肩こりの改善

・血行を良くし身体を温め、冷え症や肩こりを改善します。

　特に自然薯には、血行を良くする働きがあると言われるビタミンEが、他のヤマイモ類の20倍も多く含まれてます。

　実際、当店でお食事した後、身体が温まったと実感されるお客様がたくさんいらっしゃいます。

●便通を良くし、ダイエットや体重管理に効果

・不溶性食物繊維が水分を吸収し膨れ上がり便のかさが増します。それにより腸を刺激し、腸の蠕動運動を活発にさせることで便通をサポートします。

・食事中の不溶性食物繊維の割合が増えると、食事全体のエネルギー量が減るのでダイエットに効果があります。

・不溶性食物繊維は消化されずに膨らむので満腹感があり、食べ過ぎを防ぐので体重管理に役立ちます。

●免疫力の強化

・豊富に含まれるビタミンEが正常な免疫機能、特にT-リンパ球の働きの維持に役立ちます。

・他のヤマイモ類よりも2倍以上多く含まれるビタミンＣが、インターフェロンの体内産生を高めて免疫力を強化します。

・手術後や重篤な疾病の患者における回復を早め、免疫反応を改善するアルギニンが豊富に含まれてます。

●アンチエイジング＆美肌効果

・ディオスゲニンという物質が含まれ、若さの維持やホルモンバランスに関係しているDHEAを増やす役割があるようです。

　DHEAは表皮の厚み、皮脂分泌、皮膚の保水を改善し、色素沈着が減るなどの皮膚の老化や骨粗鬆症を改善します。

・細胞の新陳代謝を促進し、身体を育てる成長ホルモンを合成するアルギニンが筋肉維持や老化を防止します。

・ビタミンEが筋力を増強したり、またその抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康を保ちます。

・ビタミンCが張りのある肌や強い血管を作るためのコラーゲン合成を促します。

・ポリフェノールの抗酸化作用が老化の原因となる活性酸素を抑制します。

●がんの予防

・ディオスゲニンの抗炎症作用や脂質代謝改善効果によって大腸がんが抑制されるようです。

・不溶性食物繊維が腸内の老廃物を吸着し体外へ押し出すので、腸に有害物質が溜まる事で罹るリスクが高まる、大腸がんなどの病気の予防にもなります。

・ビタミンEが前立腺がんを予防し、胃がんの進行を遅らせる効果があります。

・ビタミンCががんのリスクやがんによる死亡率を低減します。

●生活習慣病の予防・改善

・ビタミンEが心臓病（心筋梗塞のような心血管疾患）を予防し、糖尿病患者の腎臓の血流を正常にします。

・豊富に含まれるカリウムが、高血圧と脳卒中の予防します。

・ビタミンCが心血管疾患を予防します。

・アルギニンが狭心症を改善します。

・水溶性食物繊維がコレステロールの吸収を抑制するため、動脈硬化や高血圧を予防します。

・水溶性食物繊維がブドウ糖の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑制するため、糖尿病を予防します。

・ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が糖尿病や脂肪肝を予防するといわれています。

●生殖能力を強める

・ビタミンEが男性ホルモンの生成分泌に関わり、精子の機能と受精率を高めます。

・ビタミンEが黄体ホルモンの生成分泌に関わり、月経前症候群 (PMS)を改善します。

・DHEAが勃起不全 (ED) や更年期障害を改善します。

・アルギニンが勃起不全を改善します。

●インフルエンザの予防

・ディオスコリンというタンパク質が含まれ、インフルエンザウイルスの感染を抑制する働きがあります。

●アルツハイマー病を改善

・ディオスゲニンにアルツハイマー特有の神経細胞の軸索の変性を正常に近い状態に戻し、記憶力を改善する働きがあります。

・ビタミンEがアルツハイマーの認識機能の衰えを抑制します。

●その他

・DHEAに統合失調症を改善する働きがあります。